五十嵐さんの奥さんたちがむかえてくれた。
高井さんに挨拶をした。
眼鏡とった顔見るのは初めてだった。
とっても男前だ。
五十嵐さんからいろいろ話を聞かせてもらった。
癌が背骨に転移したりでとても痛がってたそうだ。
それでも最後はよかったみたい。
よかった。
もう声が聞けないと思うと寂しい。
最後に五十嵐さんが
『たっちゃんは、何になるの?』
と聞いてくれた。
決まってるようで決まってない。
なんとも曖昧な返事をしてしまった。
だめだな。
俺達はいつだって進まなければならん、と思った。
休むのはあとでいい。
いい人だったな。
ぎりぎり泣かなかったけど、ぎりぎりだった。
今日行けてよかった。
明日だったら行けなかった。
本当によかった。
そういうのもある意味で巡り合わせな気がして。
そんなことをいろいろ考えてると、
高井さんに改めてお礼を言いたい気持ちになった。

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